新年を希望と識別のメッセージで歓迎する- アンマのニューイヤーメッセージ2025

2024年12月31日〜2025年1月1日
アムリタプリ・アシュラムにて ー 新年の祝賀

アムリタプリにて、世界中から集った人々が新年のお祝いをしました。祝賀の会は活気に満ちあふれ、音楽と舞踊を通して伝統と現代が融合し、魅力あふれる文化的パフォーマンスが披露されました。

また、三日間に渡ったAYUDH 国際会議「心の集い」が若者の参加者250名を超えて行われましたが、28ヶ国のAYUDH メンバーも祝賀会に参加し、その閉幕を祝いました。パフォーマンスは、部族音楽、素晴らしいタブラのソロ演奏、伝統舞踊、アシュラムの子供たちによるサンスクリット語寸劇、その他豊かな創造性と調和を感じさせる多くのパフォーマンスがありました。

アンマは、私たちに導きと内省を促すための新年のメッセージをお話しました。

「新しいものがやって来る時はいつでも、私たちは幸せを感じます。だから私たちは、希望、熱意、喜びをもって、新年を迎えるのです。楽天に、意識を持って新年に足を踏み入れましょう。本当の喜びとは、内なる自己を見いだすことから生まれ、その美しさと新しさは決して色あせることはありません。この内なる愛を少しでも見たとしたら、人生は常に新鮮であり、悲しみに悩まされることはなくなるでしょう。

「2024年は、別れを惜しみつつも、その現実は紛争と戦争によって特徴づけられた年でした。北ケーララのワイヤナードでの地滑りやスペインの洪水、そして世界中の他の自然災害のような悲劇は、計り知れない悲しみをもたらしました。

「アンマはすべての人が幸せで豊かな新年を迎えますようにと願っています。大きな時の流れの中で、常に新年は重要な節目となっています。この日の重要性を理解し、楽観的かつ意識的に新年を迎えましょう」。


「新しいものは常に刺激や興奮の元となります。それで心はいつも新しいものを熱心に欲しがるのです。しかし、新しく魅力ある物を所持したり、人との関係を築いたとしても、今日、明日…となるうちにその魅力も新鮮さもいずれ薄れてしまうのです。今日か明日かはわかりませんが、心はすぐにまた何か違うものを追い求め始めます。

「人間の一生とは、古い物を捨て新しい物を追い求める尽きることのないレースと言えます。このレースの最中、人々は他人に純粋に心から気遣ったり、愛情と忍耐をもって他人を見つめる時間も心の余裕もないのです。唯一の目標はレースを走って勝つことです。一度このレースに参加してしまうと、抜けるのはとても難しい。知っていようが知らずにいようが、私たちは皆参加者なのです」。

「私たちの内なる自己にある新しさと美しさは決して失われることはないと、気がつく必要があります。無限なる愛の美しさをほんの少しでも体験すれば、どんな人生の困難に直面しても崩れ落ちることはないでしょう。悲しみや倦怠感にも悩まされず、人生は毎日常に、新しく新鮮であり続けるでしょう」。

「新年には、私たちが常に思い出さなければならないことがあります。毎年、時が一刻一刻と過ぎ去るにつれて、それはバケツの穴から水が滴り落ちるようなものです。同様に、私たちの寿命も滴り落ちています。

「始まるものは、いつかは終わりを迎えなければなりません。この世界も、いつかの時点で現れて、いつの日か自然な帰結に達するでしょう。この考えを至高の宇宙の力にゆだねましょう。

「しかし、その自然な終わりは近未来ではありません。それを踏まえた上で、私たちが今日最も懸念すべきことは、この世界の自然な終焉ではなく、人類の手による不自然な死です。人類の抑えきれない欲望と行動は、この世界を自然な終わりのずっと前に破壊をもたらすことでしょう。これは私たちが直面しなければならない恐ろしい真実です。

「多くの人々は、人生において真の価値をもつものは何か、価値がないのは何か、それについての識別を少しも持たずに生きています。欲望と必要を混同してしまい、はかない欲望を際限なく追い求めています。

「炎に飛び込み死にゆく無知な蛾のように、私たちは何が本当に有益で何がそうでないかを理解できていないのです。それができないのは、確固とした価値観に根差す識別力が欠如していることから来ています。「必要」と「欲望」を区別するためには、この識別を養うことが必須です。欲望とは本質的に、際限がなく、満たされることがないからです」。


「アンマは、人生がサンドイッチに例えられるのを聞いたことがあります。誕生と死が二つのパンのスライスであり、私たちがサンドイッチに詰めるものはすべて私たち次第です。私たちは人生のサンドイッチを愛や利他主義で満たすこともできるし、怒りなどの低い感情で満たすこともできます。最も美味しいサンドイッチは、愛と利他主義で満たされたものです。

これらの考察を踏まえてアンマは実践的な洞察をお示しになりました。

「アンマは、いくつか提案を日常生活に取り入れることは私の子供たちにとって有益と信じます。

1.  少なくとも週に1日は沈黙を守る日を設けてください。この習慣は身体と心の両方に良い影響を与えます。

2.  歯磨き、入浴、食事などの日常の習慣を注意深く意識して行いましょう。

3.  誰もがどこかで間違いを犯しています。時間をとって、自分のした間違いを振り返り、心から悔い改めて、同じ間違いを繰り返さないよう恩寵を祈りましょう。

4.  病気で身体が動かない人を除いて、誰もが何らかの活動に従事し続けるべきです。活動を続けることにより心の健康も向上します。

5. 仕事の場で セヴァを行う機会を決して逃さないでください。セヴァを行う機会のない場合は、稼いだお金の一部を貯めておき、無私無欲で他人を助けるために使って下さい。

6.  学生は少なくとも週に一回30分、聖者の人生の物語を読む習慣をつけなさい。これは、良い価値観を身につけ、真の自己を見いだす道程において役立つでしょう。

7.  日常生活での対応において節度と自制心を養うように努めてください。心をコントロールするのはとても難しいことなのです。したがって規則に基づいた日課に従うようにしましょう。

8.  謙虚であることを実践しましょう。謙虚さは、心のあらゆる否定性と執着の重力から解放させ、高みへと飛翔させるブースターロケットなのです。

9.  忍耐は私たちが身につけなければならない基本の性質です。細心の注意を払うことにより忍耐が生まれ、その逆もまた同様です。忍耐と注意はコインの表裏のようなものです。

10.  感謝の気持ちは言葉だけでなく、行為でも表すべきです。

私たちは人間として生まれたことが真に意味深いものとなるよう、与えられたこの機会を最大限に活用すべきです。人生はより高い理想へと導かれてこそ、本当の価値を発揮します。アンマは子供たちが識別力と慈悲の心を豊かに身につけ、世界で輝かしい模範になるよう祈っています。新年の決意がこのビジョンに向けての道を切り開きますように。」とアンマは締めくくられました。

アンマは世界平和の祈りを唱え、至福に溢れながらバジャンを歌い、全員へパヤサムを配って、祝賀の会は終わりました。

出所

Welcoming the New Year with message of Hope and Discernment - Online with Amma

Amma emphasized inner renewal, discernment, and living with love, patience, and gratitude to make life meaningful in her New Year message

Amma's New Year Message: Keep the Flame of Compassion Alive - Amma.org

Excerpts from Amma’s address during the New Year’s Eve celebrations in Amritapuri. – Once again, we find ourselves at this auspicious occasio…