シヴァは私の真の本性 - シヴァラートリ祭メッセージ

2022年3月1日 アムリタプリのシヴァラートリ祭にて 

アンマのシヴァラートリ・メッセージより抜粋

インドでは、たくさんの宗教的なお祭りや祝祭が催されています。これらのお祭りや祝祭は、人々の社会生活の支えであるとともに、信仰と倫理的な価値観を強める役割を果たしています。サナータナ・ダルマのお祭りの中でも、最も重要なものの一つがシヴァラートリです。

真のシヴァラートリとは、お祭りの背後にある原理に目覚めることです。

シヴァ・タットヴァム(主シヴァの背後にある原理)とは何でしょうか? それは、「シヴァこそは私の本質である」と理解し、「自分は彼(か)の純粋意識なのだ」と認識することです。つまり、内側を見つめ、自分の真の本質を覚ることです。これこそが、シヴァラートリの伝えるメッセージなのです。

一日一日を、シヴァラートリに変えることができます。毎晩、夜通し起きているべきだというのではありません。究極の目的を考えるなら、何らかのものを犠牲にする覚悟が必要だということです。自分自身だけでなく、他の人々にとっても役立つような何か、です。私たちは、必要に応じて寝食せねばなりません。何事も、適度に行うことを学び、中道を維持し、言葉、行為、視線、思いに節度を持つことが必要なのです。

眠りは無知を表し、目覚めは知識を表します。夜通し起きていたり、断食をするか否かにかかわらず、大切なのは、心を神に集中させることです。

シヴァラートリ祭は、感覚と心とを制御し、些細な感覚的喜びに満足を求める代わりに、より大きな至福を追求するよう、私達を促します。

外側の目は、外界を見て経験するためのものであって、無知の暗闇から私達を救ってくれることはありません。そうした暗闇から目覚めるためには、知識の目を開くことが必要です。それはすなわち、全てのものを、等しいもの、一つのものとして見るということです。

シヴァラートリにおいて、私達がシヴァ神を礼拝するともに、彼が私たちに届けるメッセージを、まっすぐにハートで受け留めることができますように。彼が示した模範に従うよう、努めましょう。シヴァラートリにより、私達が間違ったことから正しいことへ、アダルマ(不道徳・悪)からダルマ(道徳・善)へ、無知から知へと向かうよう、心を鼓舞されますように。子供たちに、恩寵の恵みがありますように。

出典 https://www.amritapuri.org/81557/22siva.aum